DeNA QA night 招待講演のメモ
こんにちは、とのの(@tonono2587)です。
2018/11/27に参加した勉強会メモをいまさら(ほんとうにいまさらですが)振り返ってまとめておこうと思いました。
今回のテーマ:DeNA QA night に参加しました
参加したイベントはこちらです。
dena-qa-night.connpass.com
セッション概要にある、
品質の対象の変化とその手段であるテストにどんな変化が生じ,どこへ向かっているのかについて
キャリアについて考えていたこともあり、興味がある内容だったためお話を聴きに行きました!
|´・_・`)。oO(以下、必死にとったメモベースなのでお話そのままではないことご了承ください。)
招待講演「テストの広さと深さ,どっちが大事?」松尾谷 徹さん(デバック工学研究所)
概要
- 市場の変化、技術の変化がある
それにともないQA Peopleは分岐
→QA難民
→Contoributer(コントリビューター):○こうなりたい
どうしたらContoributerとして繁栄できるのか?誰に対する品質?
どんな品質特性?
相手側が「社会」になってきて、
社会に対する品質を考えなければならなくなってきた
現在のサービスはそのくらい大きく影響しているそれをどうやって測る?
- どうやったらどんな変化をする?
- 大きな流れを読む
Analysis:虫の目、細かい
Synthesis:鳥の目、ひろく←これからはこちらが広がっていく
- どんな心意気で何を学ぶのか
古いものは残念ながら捨てないといけない
市場の変化からみる
■これまでの流れ
□IT大昔(バブル期まで)
- ハードウェアを売ろうとしたけど、ソフトが難しいのでなかなか売れない
- そこで多くの企業は組織/企業活動の合理化をすすめた
- ハードウェアの検査部門の人たちが中心となって、ソフトウェアの品質をみていた
- たとえば I○Mとかは、品質管理部は「品質が悪いから」ではなく、社内を監視するために存在していた意味が強い
- このころ本格的なアプリケーションのテストはあまりなかった
IT大昔の市場構造は、汎用機メーカーが主なプレーヤーだった
□ITちょっと昔(サブプライムまで)
- カーナビやケータイなどの組み込み系ビジネスが増えてきた
- そこからだんだんWeb系へ:ホームページみたいな小さなものから、Amazonみたいな大きなものへ
- 汎用機ビジネスが終わり、水平分散してく
Web系の新ビジネス
急激な成長、裾野の拡大このころの品質管理は、
負け犬の遠吠え
品質工学で成功したところはひとつもない
「正しい」ってなんだろう?
それをどう評価するか???
大事なことなどはあとからいろいろ言われているが、うまくいってなかった
□現代
- 提供側と消費側(お客さん)
- 消費側が「このサービスを使う人」くらいの狭さから、スマホをつかうひと、のように広く大きく、「社会」になっていっている
- プロダクトとしてのソフトウェアは終末状態
単独のソフトウェアをつくってもビジネスにはならない - OSSの拡大
企業の開発戦略が背後にあり、開発していく
マネタイズの戦略変化
→知識をどのようにしてお金に変換していくか?になっている
単独のソフトウェアでは、要求に応えられない
オープンソースをつかおうとおもったら、自分もオープンソースにならないといけない サービス型ビジネスの繁栄が桁違い
GAFAによる世界制覇ソフトウェアマネタイズが変化したので、
品質のパトロンはだれ??
G○○gleってなに業なの???
どんどん自転車操業しないともたない時代
技術の変化からみる
■「良否の判断」をなんらかの形で判断しないといけない
- いままでは、正解は仕様書だった
- もうサービスには仕様はない。考えていかないといけない
- 過去、テストの実態は仕様記述だった!
禁則
ただし、大多数は「無則」。ここがどんどん増えてきた
いまはそれが「無害」であることも考えないといけない
■良否の判断における多様な課題
- 社会や文化に対する品質
なにが有則、禁則、無則 か? - OSSに対する品質
バグがあっても、使う側の禁則で回避する - システムの稼働品質
QA難民にならないためには??
Contoribution がキーワード
- 評価自身もオープンにして、どのくらいContributeしているか
- みんなで公平に働こう、という時代ではなくなってきた
- 日本人は持続的に何かをすることに長けている
なんでこんなに貢献できたか? - 映画の配給とかと一緒で、多くは「べき分布」になっている
売上はものすごいけど、殆どが上位5つ、とか
お話のまとめ
- headに対するContributionとしてのQA活動をしてく
head⇔tail - 一夜にしてサービスを崩壊させるリスク対策
- 過去の価値観は捨てる
捨てる代表は規範やプロセス定義 - たくさんの対象がべき分布
- メンタリティとしての推進力はFlow!
ポジティブ心理学
ワーク・エンゲイジメント - (ISOとか、品質特性について)いままでにある枠組みでは、いまある規範、定義では測れない
なので捨てる
現実のものからはかったほうがいい - 全体をみる鳥の目が要る
- 当たるものをサポートする問題、ハズレを抑える問題に
- プロダクトの品質は、「品質」の概念が変わってきた
- 情報やサービスの品質は、
お客さんへの品質保証
安定供給:インフラとしてのクオリティ
社会や文化に対する品質
感想
個人的には、「品質の対象が変化している」ことがわかりやすかったです。
その変化を前提として、「合わないものは捨てる」という話はスッキリ入ってきました。
今回のお話とは逸れるかもしれませんが、
業界全体を広く見られる世界地図みたいなものがほしいな〜と思ったり、
一方で「この雑誌読んどけば大丈夫!」みたいな情報が一箇所に集まったものってないのかな、と思ったりしました。(Software Test Pressはもうないしな〜)
JaSSTがそういう役割なんでしょうか。(ネットだと検索ありきだし散らばってるのでイメージとちがう)
「QA難民」にはなりたくないです!(>_<)取り残されないためにも鳥の目が要ることを実感したうえで、
虫の目と上手く切り替えできていくひとになっていきたいなと思いました。
「単独のソフトウェアをつくってもビジネスにはならない」
— tonono (@tonono2587) 2018年11月27日
めっちゃ沁みる こころあたりがあるきがする #dena_qa_night
プロセス、規範がだめなんじゃなくて
— tonono (@tonono2587) 2018年11月27日
プロセスや規範などをそのまま再利用しようとするのがよくない(合わないから意味ない)んだよね?
今日初めて松尾谷さんのお話聴けたー!
— tonono (@tonono2587) 2018年11月27日
すごく柔軟な考えがあるひとなのかなとおもった
「残念だけどこれは捨てないといけない」って話をじんわり噛み締めたりしている
まだ虫も鳥もよくわからん目してるとおもうけどわたしも業界とか技術とか周りを広くみれるようになりたい