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Softwaretest,QA

【JaSST Online Anemone】参加しました!

こんにちは、とのの(@tonono2587)です。
JaSST Online Anemoneに参加してきました。

今回のテーマ:JaSST Online Anemone 参加レポート

2020-06-20 13:00~

www.jasst.jp

大きく2部構成になっていて、それぞれオンラインならではの内容となっていました。

  • オープニング
  • ライブテスト分析前半(2スプリント)
  • ライブテスト分析後半(2スプリント)
  • OST(Open Space Technology):20分ずつ3セッション
  • クロージング

ライブテスト分析

かんばんリストというシステムを題材に、
マインドマップを使いながらペアでテスト分析する様子を視聴しました。

■前提条件

  • 開発が単体、結合テストを行ったものをQAチームがシステムテストを行う
  • テストベースは仕様書のみ
  • 初回リリースで、テストアイテムはまだ動作しない
  • 納期短め

これらの前提のもと、深堀りしながら、次へ進みながら、課長にファシられながら、
振り返りと休憩をはさみつつテスト分析が進んでいきました。

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スプリント1

  • 仕様の全貌をみるため、仕様書目次を参考に枝をはやす
  • かんばんリストシステムらしい機能に注目(タスク機能)
  • タスク機能の表示系と操作系に分ける
  • 重要と思うところからチェック(深堀り)

  • 30分くらいやってみてつかめたこのスピード感で、どこまでどういう方向で進んでいく?  →今回は初回リリースなので全体を舐めるように見ておきたい。

  • 途中「論理/物理」というキーワードが出たが、テストケースへ繋げづらいためかマインドマップから抜けてしまった
  • 仕様書を見ながらやると転記したり細かい記述を追ってしまいがちだが、ふたりともあまり見すぎていなかったのでよい状態だった
  • 創造的な感じがあった

MEMO

  • リズムを大切にする。
  • (どっかに書いてなかった?など)気になったところはいちいち確認せずに、とりあえず気になっている状態で残しておく
  • 確認していると時間を取られてリズムが悪くなるため。

スプリント2

  • タスクまわりがまだ検討をやり切っていない?
  • かんばんリストとして重要な機能なので、このくらい深くてよい派
  • その代わり他の機能を見るときはもっと浅くする
  • タスク機能の表示系をチェック/検討

  • はるすぷさんは仕様把握ができていて、見えていないものが見えている感じでよい

  • プログラマ的視点をユーザー的視点にブレイクダウンできている
  • 細かく深堀りしてしまうところをぱいんさんが止めてくれる
  • 一応スプリント1で「全体を見る」という方針だったが、やりながら深堀り型へ切り替えていた
  • どうして全体を見ずにこだわったか?  →ほかを浅く検討するより、いま検討している機能のほうが重要だと思った
     →コアな機能を見切れていないためもっと考えたかった
  • 「QAする」ってなんだろう?
  • 大きく2種、バグを見つけること(深く)。製品が提供する価値を保証すること(全体寄り)。
  • どちらを目指して、どこに向かおうとしているか決めよう?
  • 「全体を見る」、「全体」ってなんだろう?

  • 開発者マインドが強くバグだし能力が高いため、どうしてもそっちに寄ってしまう

  • システム共通としての観点は実は出ている:負荷/ユーザービリティ/クロスブラウザ
  • 機能を軸にした気になりごとではなく、気になりごとを軸にしてみるのは?

MEMO

  • 客観的に見ていると、「バグを見つけにいっている」という感じが強かった
  • テストしバグを出すことで品質アップすること、へは繋がりそうな検討の仕方だなと思った
  • テストがもう始まっている感じ…?
  • バグを出す方向だと、手段としてのテストを検討している感じとは離れてしまうんだなと思った (なんかうまくいえてない。。)

スプリント3

  • 前半でちりばめられていた非機能観点をまとめたい=全体で気にすること
  • 粒度がバラバラなのである程度揃えたい
  • ユーザー管理や権限が気になる

  • マインドマップというツール上、各枝の抽象度がそれぞれ揃ってないといけないような気がしてしまう

  • 挙げることを優先してとりあえず気にせず進んでみる

  • 個別の機能の仕様を見ると仕様の細かいところが気になって、どういうテストをするのかが気になってしまう

  • 「全体をみる」を意識したら使っている人のイメージや風景が見えてきた◎
  • ではラストスプリントどうするか。何を達成するか
  • 仕事において、達成感を得られる成果物はなんだろう?
  • 残り時間でできそうな簡単なことがしたいのか?それともやるべきことがしたいのか?
  • 今回はテスト分析なので、全体的なバランスを見たり決めたりしたいと思う
  • ゴール:この範囲に関してはテスト分析ができたね、と思えること

MEMO

  • 脳みそを転記する!
  • このスプリントはハイパーライブ感あってめっちゃ楽しかった
  • 残り時間でできそうなこと VS やったほうがいいこと
  • やったほうがいいことやってくれ〜〜〜!って思いながら見ていた
  • できる範囲で、やるべきことをやるという落とし所が見ているこちらでもわかった
  • 進むべき方向の納得感があった

ラストスプリント4

  • 前半で挙げたタスク機能まわりについて、表示系と操作系になっているため軸を変えたい
  • 今回のゴールにとって要る/いらないを削除/追加していこう
  • 上から削除/追加の検討をしたけど、ゴールするにあたって何が足りないか、またこれでよいのか2人の合意がとれた状態にしたい
  • 5W1Hに沿って洗い出しとかよくやる
  • うまく出ない。。

スプリント全体の振り返り

  • はじめから全体を見ていたらマインドマップは広がらなそうだったので、全体と局所両方を見れたのがよかった。
  • 具体的なところを掘り下げることで、全体へつなげることができた
  • ものをつくっている感じがした!

ーーー
SEやエンジニアはテストに対してものづくりはあまり感じない
一方でテストエンジニアはテストにものづくりと同じ脳みそをつかっている
それが今回実感できたのがよかった

■次回やるとしたら気をつけたいこと

  • 全体的にゴール設定を見失いがちなので、はじめに決めて進んでいきたい
  • 業務システムだから、という濃淡がつけられなかったので改善したい
  • かんばんリストだから/業務システムだから気をつけなきゃいけない部分の検討が足りてなかったかも
  • ユーザーの目線に立ってテストする場合、その目線で濃淡をつけて検討したほうがいいのでは?

■よかったところなど

  • 全体がだんだん見えてきたところがよかった
  • 借りてきた形式(今回の5W1Hレビューとか)ではうまくいかず、自分たちが納得してしっくりくるかが大事
  • ペア2人はお互いに敬意をもっていた
  • そのため変に気遣いすぎるなどなく、効率のよい言葉でコミュニケーションが取れていた

MEMO

  • はじめから間引いた結果が出てしまうのはよくないので、「わからない」「関係なさそう」などをあえて残すのは大事
  • 残しつつ、しっくりくる納得できる形で解決させる必要がある
  • しっくりいかない(Red)を納得(Green)にしてRefactorする

OST

テスト分析、設計、どうやって教育する?(とろ)

  • テスト分析をきちんと習ったことがある人はほとんどいなそう。
  • マインドマップを描いてもらってから、それをレビューする形で教えている
  • 描いてもらうときはどうやって導入する?
     →マインドマップ自体の説明を軽くしてから、自己紹介を題材に実際に描いてもらう。慣れてからステップアップする
  • 就活の企業分析の延長で、担当製品の企業を分析してもらったらうまくいった
  • 趣味を整理して分析してもらったら結構よかった
  • 好きなこと、身近なことからはじめてもらうと思考が広がりやすく、とっつきやすい
  • やり方に正解はないから、やりやすいところから慣れてもらうのがよさそう!
  • とはいえ急に「好きなもの」とかは聞きにくいので、チームビルディングを装ってすすめるのよさそう

MEMO

理想として分析のやり方や設計技法などを直接伝える/教えることをイメージしていたけれど、
慣れてから、だんだん本当にわかってほしいことへ繋げていくほうがうまくいきそうだと思いました。
テスト分析自体にも明確な「正解はない」というのはたしかに…
それなら正しい教え方なんてないのもそのとおりだなー
ほかのセッションはだいぶ力尽きてしまいあまりがっつり参加できませんでした(T_T)

全体の感想

時間で切ってこまめに振り返りがあったため、状況が見えて話が入ってきやすかったと感じました。
話が入ってきたこと、マインドマップや相談内容を聞きながら思考を追うことで
自分もやっているようなライブ感がありました。
一緒にめちゃくちゃ疲れました
ライブを体感して思ったのは、仕事でのレビューや検討は思考の結果をみることが多く、
「思考中」から時間が経ったものを見ていたためにすり合わせコストが高くなっているのかなと思いました。
「思考中」そのものや、思考から時間が短いもの(考えの範囲が狭いもの/まとまりが大きすぎないもの/小さい単位)
の段階で認識合わせするようにすれば、結果が大きく逸れてつらくなるようなことは減るのかなと思いました。
とはいえどこで切るかとか、あまり頻度多すぎてもとか、そんな時間取れないとか
いい塩梅にするのもまた大変そうだな…
暗黙知がテーマということで、なかなか見れないものを見れて/体感できて刺激的な一日となりました。
お疲れさまでした

「承認と購入のリクエスト」で何が起きるか

こんにちは、とのの(@tonono2587)です。
前回に引き続きiOSのファミリー共有設定について調べました。

前回はアカウント設定にハマった話 tonono.hatenablog.com

今回のテーマ:「承認と購入のリクエスト」で何が起きるか

聞いたことがあるだけで実際に何が起こるかよく知らなかったので調べました。

ファミリー共有設定

ファミリー共有でグループを設定したあと、
アカウント別に「承認と購入のリクエスト」をONにできる

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13歳未満は自分のアカウントを持てないらしく、
管理者は「お子様用アカウント」を作成して与えることができる

承認と購入のリクエス

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  1. リクエストがONになったアカウントで、アプリのインストールや課金をしようとする
  2. 承認を求めるようアラートが表示される
  3. 「承認を求める」と、管理者アカウントに通知が届く
    同時に子の端末では「直接承認」というリンクが出る
  4. 直接か、通知かで承認する
  5. インストールや課金が完了する!

その他

管理者がリクエストを拒否した (購入を認めなかった) 場合、リクエストは 24 時間後に削除されます。 お子様はもう一度リクエストを送信する必要があります。

  • もし拒否されちゃったら同じ内容は1日経たないと再リクエストできないみたい
  • 月額の課金とかなったらもっとめんどくさそうだから当たりたくないな…

参考URL

「承認と購入のリクエスト」で購入の承認を求める - Apple サポート
ファミリー共有の「購入と承認リクエスト」機能について―iOS8新機能 | iPhoneビギナーズ「いまさら聞けない操作入門マニュアル」
自動購読課金について【iOS編】 | サイバーエージェント 公式エンジニアブログ
iOS & Mac App Store - Unity マニュアル
ペアレント購入(Ask-To-Buy)のテスト - Qiita

AppleIDでファミリー共有を設定しました

こんにちは、とのの(@tonono2587)です。
iOSのファミリー共有を設定しようとして大変だったので記録することにしました

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今回のテーマ:ファミリー共有を設定する

「ファミリー共有」という言葉と存在は知っていたのですが
実際に何が起こるの?とその中身はさっぱりでした。
無知が故手順通りにしてるのに設定できず、アカウント準備完了まで5億年時間がかかって悔しかったです。

どういう機能なの?

support.apple.com

公式で案内されているとおり、大まかにはファミリーが買ったコンテンツなどを自分も使えるようになったりするようです。 コンテンツの共有以外にはiCloudのストレージ共有や、
位置情報の共有とかスクリーンタイムを見たりとかいくつかの共有機能をON/OFFできるようになっていました。

なかでも「承認と購入のリクエスト」の挙動が確認したくて、アカウント設定をすることにしました。

何でつまづいたの?

設定自体は何も読まなくてもできるくらい簡単なのですが、
ファミリーになるためには管理者が「有効なお支払い方法を登録しておく」必要があるそうです。
管理者となるアカウントがつくったばかりのアカウントだったため、
これを知らず、さらにお支払い方法を有効にすることがなかなかできずにハマってしまいました。

起きたこと

  1. ファミリー共有を設定しようとする
  2. 「お支払い方法を設定してください」と言われる
  3. お支払い方法を設定する
  4. なぜかお支払い方法がエラーになる:"要確認"や"エラー"、"カードが無効です"などと言われる
  5. 公式サイトを読んでもわからない
  6. 泣いた

support.apple.com

なんの解決にもならんかったこのサイト 🥺

なぜかいけた

お支払い方法は正しいのにエラーになって、まじでなんでかわからず時間だけが過ぎて世界を恨んだ
次の日、別のことをしようとしてAppStoreにてアプリをインストールしようとしたとき、

  1. アプリをインストールするためにアカウント情報を入力
  2. 「このアカウントはiTunesで利用されたことはありません」
  3. "レビュー"させられそうになる
  4. キャンセルすると振り出しに戻ってアプリが入れられないので仕方なく登録
  5. お支払い方法を登録しろと言われる
  6. お?(昨日の正しい情報を入力)
  7. 登録できた!!

なんだかよくわからないけどストアから誘導されて登録しなおしたらいけました
つまり、AppStoreからアプリを落としたことが一度でもある
使い慣れたアカウントなら発生しなかったということか…?

お支払い方法さえちゃんと登録できたらあとは案内のとおり入力していくだけで
ファミリーになれました◎

まとめ

  • ファミリー共有を設定するには有効なお支払い方法の登録が必須
  • "iTunesApp Store"でも多分必須
  • もしアカウント設定からお支払い方法が設定できなくて泣いたときはストアからする
  • ほかにもお支払い方法の更新タイミングはどっかにあるかも

普通のユーザーだったら起きないけど、
テストしたいがために設定だけを先走ろうとするとうまくいかないことがある
と学びました。
ほんとうに詳しくなりたいのは「承認と購入のリクエスト」のほうなんですけど…
とにかくお疲れさまでしたm(__)m

mission2:「検証端末を選んでください」

こんにちは、とのの(@tonono2587)です。
本記事は、ソフトウェアテストAdvent Calendar 2019 6日目の記事です。
昨日は@mwakizaka さんの記事でした。

mwakizaka.com

今回は、自分の仕事内容整理編第2弾です。

今回のテーマ: テストするときの端末の選び方(スマホ)

スマホアプリのテスターの場合、スマホを使ってテストします。
「ではこのアプリのテストお願いします!」と仕事をもらったとき、一緒に端末が手渡されるなら悩む必要はないでしょう。
しかし場合によっては、アプリだけもらって端末は自分で好きに選んでね、となることがあります。
そんなとき、スマホは毎日さわっているけどいざテスト用に選ぶとなるとどうすれば?という悩みが発生していました。
前職でのやり方や、こちらの記事

いまさら聞けない、テスト対象機種の選定方法 | mediba Creator × Engineer Blog

で言われていることを参考に何度か選んでみた結果、テスト用端末自体を選ぶことも
テストの一部であるという学びがありましたので自分なりにまとめます。

流れ

はじめに、わたしが端末選定するときの流れを整理してみようと思います。
ざっくりいうと3ステップです。

  1. 前提条件の確認
  2. 端末自体の条件洗い出し
  3. テストと条件を照らし合わせながらスペックと台数を決める

条件さえ整理されていればわりと簡単に絞ることができると思います。(ほんとうかなぁ)
それぞれ具体的にみてみます。

1. 前提条件の確認

以下に注目して、端末選定の前提となる条件(情報)を集めていきます。

  • アプリが対応しているプラットフォーム
  • 各プラットフォームでの挙動可能範囲
  • プロジェクトとしての動作保証範囲
  • 端末にかけられる予算

アプリが対応しているプラットフォーム

スマホアプリのプラットフォームは大きく分けて2つ、AndroidiOSで考えています。
端末の種類はすでに無限種類といっていいほどありますが、iOSアプリをAndroid端末で確認する意味はありません。
まずはアプリを動かすことのできる場所を確認して、ざっくりと機種を絞ります。
単純なことをはじめに確認しておくだけで、後の検討時間を減らすことができます。

各プラットフォームでの挙動可能範囲

また、開発するコードやらツールやら何かしらのバージョンにより、
アプリを動かすことのできるOSバージョンが決まります。
それについてわたしはよくわかっていませんが、エンジニアさんに聞けば教えてくれます。

プロジェクトとしての動作保証範囲

そして、それらに合わせてプロジェクトが動作を保証するOSバージョンや機種を決めます。
Android5.0以上で動くアプリをつくれるとして、Android5.0の端末ではかろうじて動けばいいのか、
動くからにはしっかりとアプリとして使えるレベルまで対応しないといけないのか、確認しておく必要があります。
予算やコスト的な話になってくるので、このへんはプロジェクトのえらい人、
またはテストを牛耳っているえらい人に聞くとわかります(または決めてくれたり決まってたりします)。

端末にかけられる予算

使えるお金の範囲内で現実的に選びましょう。
情報を集めた結果、(会社の)資産として適した端末を1台も持っていない場合は新しく購入する、
またはレンタルするなどの別のタスクが発生します。
なのでやはり端末の選定は =前提条件の確認は、「テストしてください」と言われた瞬間に取り掛かりましょう。
テスト実行がはじまってからでは出遅れます!

2. 端末自体の条件洗い出し

華麗なスタートダッシュをキメたらやっと、端末自体によって左右されてくる機種的な情報を集めます。
先ほどの記事にちゃんと書いてありますが、自分なりに挙げると以下のような項目です。

  • 画面サイズ、解像度、アスペクト比
  • OSバージョン
  • メモリとストレージ
  • バイスのシェア率
  • OSのシェア率

画面サイズ、解像度、アスペクト比

画面の大きさを変えると同じアプリでも表示が崩れたりすることがあるので気にしておきます。
素材の位置がズレたりして地味に面倒ですが
数種の端末を揃えておくだけで発見できる不具合なので見つけておきましょう。
いままでのiPhoneは画面サイズが違っても画面比はだいたい揃っていたのに、
Xくらいから様子が変わってきたので油断できません。
Android端末はもっといろいろ組み合わせがあるので調べるしかありません。
スマホを買うときに見るサイトに必ず書いてある1980*1080 みたいなやつです!

OSバージョン

だいたい1年に1回のペースで新しいOSが登場しています。
基本的に性能がよくなっていくものなのであまりOSバージョンが古すぎるとアプリがうまく動かないこともあります。
一方で、新しいOSが出たときはアプリの実装を変えていなくても挙動確認するのがよさそうです。
特定のOSでのみ不具合が発生したりもするので注意です。

メモリとストレージ

いわゆる容量をくうアプリとか、グラフィックを綺麗にみせたいアプリとかの場合は特に気にします。
メモリはスマホのコアが動けるところで、ストレージはスマホの保存可能容量みたいなイメージで捉えています。
いずれも大きいほうが性能がよいはず。
全然違うこと言ってるかもしれませんが、こちらもスマホを買うときのサイトに書いてありますのでとりあえず調べます!!

バイスのシェア率

発売時期によって流行りとかがあったりするので調べます。
サイトを見たりしてますが、古かったり絞込みづらかったりなかなか欲しい情報は見つかりません…
すでに市場でのデータが集まっているアプリの場合は、アプリ利用者でのデバイスシェア率をとってもいいかもしれません。

端末やOS固有の不具合が発生したとき、シェアが高い(つかう人が多い)端末の不具合修正を優先する、など 判断基準として使いやすいため知っておいて損しない情報です。
調べるのが難しいので楽になりたい…

OSのシェア率

同じ機種でもOS自体をバージョンアップしてつかうことがあるので、それにも注意します。
たとえば同じiPhone8をとってもiOS12のiPhone8と、iOS13のiPhone8をつかうユーザーが存在することになります。
OS固有の不具合があるということは、両者は区別しておいたほうが不具合の原因特定がはかどります。
iOSはどんどん新しいOSに人が集まりますが、Androidは機種発売時のOSに留まる人も多い印象です。

3. テストと条件を照らし合わせながらスペックと台数を決める

最後に、集めた情報たちを比較しつつ、テストしたい内容に合う条件や、 テストに要る端末の台数を決めていきます。
ここで気づいたのですがテストの内容(仕様/要求)について考えるのを忘れていました!
例えば「アプリの引き継ぎ仕様」とかもわかっていると端末選定のヒントになります。
極端な例だと、AndroidからiOSへ機種変を想定したテスト をしたいのに、
テスト用にiOS端末ばかり選んでしまうと十分なテストができないことになります。
まだテストははじまっていないように思えますが、このへんでテストの中身や仕様をある程度知っておかないとあとで痛い目をみます。
(社内に端末がなくてそれを調達するところからになってしまうと、そのぶんテストスケジュールの遅れになる)

やりたいテストが決まっていても、予算やスケジュール、同時にテスト実行をすすめる人数など
いろんな事情を比べないといけないのでかなり疲れます。
集めてきた情報を表にしてみたり、そもそもいろんなサイトを渡り歩いたり
あちらを立てればこちらが立たず…みたいなことがめちゃくちゃ起きたりするのでがんばりましょう。(やっぱり、疲れました。)

まとめ

  • テストをはじめるとき、端末を選びはじめる!
  • テスト(プロジェクト)の前提条件を確認!
  • 機種調べ!
  • 取捨選択!

選んだ端末でテストして機種依存やOS固有の不具合が見つからなかったとしても、
(端末を十分に選んでいれば)そういう不具合が起きづらいアプリだとわかるので
それはそれでいいのかなと思います(^o^)

以上、わたしの仕事「端末選定」編でした!
明日の記事担当は リナ?さん @rina です。お楽しみに!!!

JSTQB FLとるか迷っているわたしへ

こんにちは、とのの(@tonono2587)です。
本記事は、ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2019 5日目の記事です。
昨日の記事は オムそばさんの記事でした。

teamomusoba.hatenablog.com

今回は小ネタということでのんびりポエムでも書きたいなと思います、よろしくお願いいたします。

今回のテーマ:JSTQB FL取るか迷っていたときのわたしに言いたいこと

合格を確認して、合格証書が届いたのがたしか11月で、いま12月で、ちょうど1年くらい経ったみたいです。
年末ということもありますし、この資格をとったときのことを振り返ってみようかなと思いました。
まだFLしか持ってませんが、1年前のわたし(と同じで資格とったことない人)へ励ましのお手紙を書く気分でいきます、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

とるまで

JSTQBの存在を知ってから実際に申し込みするまで、あっという間に1年くらいかかってしまいましたね。
資格それ自体は、テストについて調べたらテスコンとかのサイト→ASTER→資格あるのか〜みたいな感じですぐ行き着いたイメージでした。
資格の内容とか受験料などの詳細をみて、まず値段にびびってしまい気軽に申し込みできませんでしたね。
ITパスポートとか3回くらいうけなおしできるやん?!みたいな…

落ちてはいけない、この値段は落ちることを許されない…的な謎のプレッシャーに負けて、
しばらく「とらなくていい理由」を探していました。

1回「とらんでいいか!」ってなる

とったほうがいいかどうかを探していたはずなのに、こういうときは「とらなくていい」という考えが目に耳に入りやすく
そう思ってしまうくらい重い言い分に感じられるんですね。

  • 受験料が高い
  • 内容難しくて受からなそう、そんな簡単に受かるの?
  • 受かったところでなんになるの?
  • 業務に生かせるかわからない
  • そんなことより経験積んだほうが

いま思うとほんとうに悲しい理由
でも近くの大人に相談するとよく返ってくる答え
たしかにそう思ってたし、一旦はまぁとらなくてもいっか、ってなる。

やっぱとる

そこから時間がすぎるわけですけれど、
いろんな勉強会に参加したり、JaSSTに参加してみたりするうちに「これはあるほうがいいな」と思うようになってきました。
シラバスにはこう書いてある」という出典が多かったし、
それがわからないとほかもなんて言われてるかわからなくて、誰かが言っていたけど
FLの用語が「共通言語」になっているのを実感しはじめたからかもしれません。
自分の業務と紐付けようにも何を言われているかわからないと落としこめないんだな、みたいな。。

転職を考えはじめたことはやっぱり大きな影響があると思うけど、
テストがうまくなりたいと思ったときに必要なことなんだな、
と いままでとは違った大人たちを見ながらそう思いました。

試験勉強

とると決めてからは早かったです。
シラバス読んどけばいけるらしかった(すごく優秀な大人の意見)から端から読んで
端からだと全然頭に入らなくて真ん中から読んだり
模擬テストできるサイトで何もわかっていないことに打ちのめされ、
同じ問題を何度も間違えて辞めそうになったりしました。

ブログにまとめるのもやってみたけど続かなかったです!

tonono.hatenablog.com

tonono.hatenablog.com

(でも意味はあったしちゃんと最後までシラバス読んでますよ)

学生のころは若さにものを言わせてひたすら暗記すればよかったけど、
社会人の資格勉強はそうではないんだなと思いました。
ひたすらの暗記で活かせるほど適当な資格なんてない…
読んで覚えるのと一緒に、自分がやっている仕事とくっつけて
あれはこう呼んでいる、みたいな意味づけをしなおしつつ勉強すすめました。
共通言語だから翻訳して覚えてったみたいな
でも最後は体育会系出身らしく演習問題(アプリ)(実践)をひたすら繰り返して体に覚えさせる!ことをしました。

とってから

試験はアプリで出てない問題ふつうに出されたし
時間足りなすぎて焦るほど考えないといけない問題たくさんあって怖かったです。
お値段分の問題をといた実感あった。。
そして襲いかかる「落ちたらあの受験料が…」笑
無事終わってよかったです。

なぞのプレッシャーやらなんやらがありすぎたせいもあって
合格を確認したときはめちゃくちゃうれしかったし、
証書が届いたときにさらによろこびを実感しました(^o^)たんじゅん

高い受験料払ってただの紙で証明残したいひとはとればいいよ、
って誰かが言ってた気がするくらい、うっかりすると紙切れだし
わたしの勉強とモチベはその紙切れを獲るためのものであってしまったが

振り返ると、多くの「テストができる大人たち」が言うように
テストについて体系的に学べるいい機会で、
もっているということは最低限の共通言語は身につけられていて、
業務と紐付けながら学ぶしかないので以降の学習の助けになり
なんといっても達成感!うれしい!!!(脳筋)ので
とってよかったと思うし、とれてえらいと思う!!!

血や肉になる勉強ができるから、
とるかどうかは置いといて勉強する(手を付ける)のがいいと思うし
それをやる人はちゃんととれると思います。
とらない理由はとれる理由じゃなかったのと、
やり方間違えると紙すら残らないから気をつけて。

以上、JSTQB FLとったときの振り返りでした。
明日の小ネタ記事は @wifeofvillon さんです、お楽しみに!!
わたしは明日も小ネタじゃないほうで書くからぜひ読んでください!

ソフトウェアテスト Advent Calendar 2019 - Qiita

ではまた!三┏( ^o^)┛

【JaSST Review'19】パネルディスカッション:レビュー時の思考などを深掘りする

こんにちは、とのの(@tonono2587)です。
引き続き2019/11/01に参加したJaSST Review'19のレポです。

パネルディスカッション:レビュー時の思考などを深掘りする

16:36

各セッションの共通点・相違点・印象

ツールのせいにできるから、ツールはぜひつかいましょう!

セッション1(津田先生のお話)について

  • まずは80点、というのは共通しているお話だった
  • 100件とかで規則性を話すひととはいったい。。(それほど壮大なデータ分析)

セッション2(あさこさんのお話)について

  • 意味の取り違えで起こっている
  • ならちゃんとやればいい
  • 文書校正がレビュー分野で役に立ちそうに感じた
  • 書き方を整備すると読み方も楽になる
  • 主体 (なんだろうこのメモ…)

セッション3(みわさん)について

  • 感じたことを、次はロジカルに考えられるかどうか

【質問】初見だと違和感をつかまえられないのだろうか。。?難しいのか?

  • 見つけることはできると思う
  • 目的はわかっているもの
  • ゲームだったら説明書は読まない、予測どおりにつくられているから。これは初見でもできる
  • 見つけられるかどうか、ではなくて「何を見つけたいのか」が大事では

対人での違和感について

対話からどのように違和感を見つけますか?
  • 多人数の前で話すとき、興味のある/なしは聞き方でわかる
  • ゼミとかの場合、それぞれ個性があり人によって違う
  • 「対人」でいうと、このひとはごまかすときどういう態度をとるのかをみて、わかってきたらそこからみつかる
  • 人間観察、普段の行動や癖を把握しておいて、違和感
  • 人そのものの状況と、まわりの状況もあわせて感じる?
  • 「もの」がどうなるかに集中、手がかりは人よりもモノかも

  • そもそも何をしたいんだっけ?

  • ここもう一度説明して?
  • これってこういう意味?
  • こういう場合はどう?
  • ちょっと図にしてみて?

仕組み化・形式知化にいついて

SNS NGなメモな気がするので省略

【質問】普段のレビューや相談内容を仕組み化することは可能だと思いますか?もう仕組み化できていることがあれば教えてください

  • 関係性をよくするための、語りかけやすい雰囲気
  • 「おかしい・わからないと思ったらすぐに言う」 という仕組み
  • 一人で悩んでいる時間がもったいない
  • 同じ製品をつくっているんだから、一人が止まることはみんなの問題
  • 「わからない」ははじめなかなか言えない。でも言わないと言えるようにはならない
  • そういう「仕組み」だけれど、何分以内にとか規則とかを「つくった」わけではない、「仕組まれている」

会場からの質問コーナー

ドメイン知識がなくてもある程度の指摘が可能なレビュー方法はありますか?

  • 知らないことがわかっているからあとは知るだけ
  • 100点を目指していないかな?
  • 知識がいらなくてものところを見てください、という意味なのでは?
  • その人のプロジェクトをおもしろがりにいく、みんなが知っているような状況にしてあげる

レビューアの育成方法について、なにかいい方法はありますか?

  • その人にどう育ってほしいのかのゴール
  • 何が、どういう状態で、どうなってほしいかを決めないと終われないし、教育ができない
  • 言っても恨まれないひとをまず育てるのはどう?
  • このひとになら言える、という環境をつくる

  • いやな情報が上がってきたのではなく、「いまみつかってよかった」という話になるから恨まれない

  • 誰が来ても、1ヶ月でどうなってほしい、いつこうなってほしい、と本人にもみんなにも言う

全体のツイートまとめしてくれているのでこっちも読みたい

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST Review'19 - Togetter

感想

初JaSSTReviewは「レビューで指摘するときの思考」がテーマでした。
どんな事を気にしてレビューしているのか、どういうことを気にするのがポイントなのかを教えてもらいました。
(ここあまりうまくいっていない。。)という「違和感」に対して、どう行動したらいいか、ヒントが詰まっていたと思います。
「目的をはっきりさせる」「まずは合格点」「スルーしない」!
参加前にほしかった、自分の困りごとに対するヒントはあったと思います。
今回も知らなかったことを知れて、新しいことに気づけました。
明日からももっといい仕事をしましょう。

3回にわたったJaSST Review'19レポは終わります。読んでいただきありがとうございました。

【JaSST Review'19】『違和感のつかまえかた』

こんにちは、とのの(@tonono2587)です。

『違和感のつかまえかた』~組み込みシステムの開発者(テスター)としてやっていること~

発表スライドを!全!公開されているのでツイートからどうぞ!

スライドにマーカーひけて、メモもつけられることに気がついたのでいままでとメモりかた変えてみました

メモ

  • テスターと開発者のロールの違い:テスターはプログラムを書かない分の工数を集中できるので、深くみることができる
  • そんなに簡単には伝わらないだろう、とみんな思っている。メールしたからOK、とかは歓迎されない
  • エアテスト:出し惜しみせずに、エアテストした結果を話す

  • チケットに知りたいことが書いてない、情報が足りないとき

    • なんでそれを知りたいのか
    • 試そうとしていること
    • 不安に思うこと

などの理由を伝えると、知りたいこと以上のことを教えてもらえたりする

  • チケットの状況について:みんなの問題なので様子みしていないでなんとかする
  • 20年分くらいあるチケットを読む日課について:活かせている実感があるから日課になる
  • 感情の変化や身体の状態もヒントにする

たとえば
(待ち時間が長すぎる。。)→処理系の問題かもしれない
(疲れる)→文字サイズが小さすぎ?UXの問題とか

  • 問題の原因を人のせいにしない:製品、やりかた、仕組みの問題にする
  • 製品を知れば知るほど気づける(違和感をつかまえられる)
  • 原因を知ることは、設計や実装を知ることにつながる、これはとてもいいこと
  • 他人の違和感を取り入れるとき、「なぜ」か聞いてみる:自分にはないものに気がつくことができる
  • 一方で自分も、違和感とまではいかないけど気になることも話す
  • 自分のことも疑う:先入観にとらわれてないか、みたいものだけみてないか!
  • 間違っていないこととそれで良いかどうかは別
  • 想定外の問題を見つけるのではなく、想定を広げる:相手の領域に踏み込む
  • 自分のバグも違和感のはじまりになる
  • 問題が起きたとき(見つけられなかったとき)は考えるチャンス:次はどうすればバグにならないか気付ける
  • せっかく違和感をつかまえたのに、そのままにしていないか?
  • (こんな開発の終盤に言っちゃったら。。)(前にも言ったのにな。。)
  • でもテストしていて(気のせいかな?)と思うことはほとんどそうじゃない
  • 言いづらいときは、「仕事だから仕方ない」と思うようにしている
  • 気持ちの持ちようで、言いづらさはなくならない、でも言わないと言えるようにはならない
  • 違和感を受け取ってもらえる風土がない場合、まず一人だけでも聞いてくれる同僚をつくってみる
  • 組織やチームは「概念」であり、実態は自分
  • 風土は自分たちでつくっていきましょう
  • 「わかった気になる」というのは鈍っているとても危険な状態
  • こんなにかんたんにわかるのはおかしい
  • これは罠
  • みんなそんな簡単な仕事はしてないはず!

感想

こう思いました。

言いたいことはちゃんと言わせてもらえるチームにいて、みんなちゃんと聞いてくれて、
言ってきたと思ったのですが、(こんな終盤で…)という例を聞いたとき
言わずに勝手に諦めて、「言わない」自分がいたことに気が付きました。
もっともっともっと言えてないことがたくさんあるし、言えるほど製品を見れてないとも思いました。
(恥ずかしい、ショック)
自分のコンディションでさえも見つけ出すきっかけになると聞いて、
疲れた状態(異常/いつもと違う)で仕事をすることがなんて罪深いことなんだろうと思いました。
いつもの状態じゃないと、見つかる不具合も見つからない
気づけてよかったです。
知らんぷりをしない、なんとかして伝える、周りの人の違和感も同じだけよく聞く、製品をもっともっと知る
もちろん聞いたそのままができるわけではないので、自分に合ったやり方で
やることがたくさんあるしやってみたくなりました。
やってみます。

パネルのメモが残っています、また次回に続きます。