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全数テストは不可能

全数テストは不可能

これはテストの原則のひとつで、
ソフトウェアのすべてをテストすることは非現実的だ
と古くから言われているらしい

不可能だから、非現実的だからと諦める話ではなくて、
不可能だからこそ覚悟をキメて、
必要だと思う範囲を定めたり、判断したりして要る分だけテストがんばろうね
ということだと理解している

この範囲や判断が独りよがりだと誰の不安も取り除けなくて
不可能な全部をテストしたくなってしまうので、
わたしたちがちゃんと説明することでチーム内で安心しよう
ということだと思う

わたしはテストを考えるなかで、この原則がいちばん
自分のテストを「これでいい」と思える後押しをしてくれる気がしていて、
なにかあると立ち返っている気がするのでもう少しいろいろ言ってみたい

「いつまでにこれ全部テストしといて」

こういうニュアンスのことを言われたとき
無理だ!何を言っているんだ全部テストなんて無理なんやぞ と内心即答してしまう
そもそも全部ってなんや適当なこと言うな

全数テストは不可能だ と知っているから
「全部」の範囲を定めるために
特に心配なところ、起きてほしくないこと、つくるのが難しかったり揉めたりしたところ
などを聞いてみることにしてる
ここまでなら全部できるよ、と合意をとる

「あれもこれもそこも念のため全部見ておきます」

こら勝手に約束するな!!
自分で自分たちの首をしめてどうする
全部見ることなんてできないんだから

そういうのは大体3分の1見れば済む
見るところを絞るのに頭使うけど、
不可能な全部を片付けることと比べたら楽に思える

もっと楽しよう

「テストの何から手を付けたらいいかわからない」

そらそうや、テストしたいものが現れたときはだいたいこうなる
こういうときは全部とおぼしきものを前にして手が止まっている
動き出せないときは情報が足りないせいであることが多いので、
わからないものは扱える大きさまで小さくしたり、似ているものをまとめたりすることが必要だ
戦略的にいこう

全数テストは不可能

ソフトウェアテストをするときに知っておいたほうがいいお約束のひとつ
ちょっと強引にでもみんなに伝えたかったです 以上です

とのの(@tonono2587)でした

このポエムはソフトウェアテストアドベントカレンダー16日目の記事です

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